性教育はどうする?
日本の性教育は、欧米に比較して遅れていると言われています。日本ではまだエイズ患者が少ないですが、エイズ患者の多い国では、性教育の徹底が子供たちの生死に関わる重大事項となっています。それは、その国の未来を作る若者を失うという社会問題ですらあります。日本でも、エイズの蔓延率こそ低いものの、インターネットを利用した性犯罪は年々増加の傾向にあり、子供たちも蚊帳の外の存在では無くなってきているのです。子供の安全のために携帯電話を持たせている家庭も多くありますが、その携帯電話を使ってインターネットに接続するのですから、そのセキュリティーは親御さんにとってはとても気を揉む事項の一つでしょう。年々悪質化する法を無視したアダルトサイトや出会い系サイトなどから子供たちを守るには、やはり子供の頃から性教育を行って、自分の体を守ること、命の大切さを教えていく必要があります。これまで、特に日本では、その役目は学校に押し付けられていて、主に小学校中学年の女子に保健室などで生理の仕組みを教える程度でした。でも、最近では、中学生への性教育が少しずつ浸透しつつあります。とはいえ、両親が子供の性の問題に背を向けていたのでは、本当の意味での教育にはなりません。性教育は、命が芽生えて生まれることの大変さやその意味を知ることにもなります。つまり、自分の命がどれだけ大切なものなのかを知るきっかけにもなるのです。親御さん自身が、性教育を単に男女の営みに関する知識だと考えているのなら、子供のためにも、もう一度、勉強し直した方がいいかもしれません。